特集 御燈祭 熊野新宮

2018年2月6日午後7時、和歌山県新宮、ゴトビキ岩で有名な神倉神社。厳寒の闇の中、まつりの主役上り子2000人が、全身白装束で山上の境内に集結。ヒト、ヒト、ヒト。松明に点灯を待つ上り子たちがどよめく。午後8時、松明に点灯、上り子たちが、光の渦となり流動する炎となって駆け下っていく。山からカミの火をいただいて、里にもたらすことが男の仕事。これをやり遂げたオトコが本当の男なのだ。御燈祭りとは、こころの「原始」に火を付ける祭なのだ。